睡眠時無呼吸症候群

当院では、睡眠時無呼吸症候群の診断と治療を行っています。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠に関係する呼吸障害のひとつで、SAS(Sleep Apnea Syndrome)とも呼ばれています。
SASには、大きくわけて閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と、中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)があります。ともに眠っているときに無呼吸や低呼吸状態になる病気ですが、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)はいびきをかくことが多いのが特徴です。
一般的にSASといえば、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)を指します。 SASの人は日中に過度な眠気に襲われることがあり、居眠り運転による大きな事故も数多く報告されています。タクシーやトラックの運転手、飛行機や船の操縦を仕事にしている人はもちろん、日常生活で車を運転している人にとっても生命に関わる重大な問題です。
また、仕事での重要な商談や会議中、学校での授業中などに強い眠気に襲われたり、居眠りをしてしまうことがあります。
仕事や勉強への意欲も低下し、周囲からは「なまけもの」「だらしない人間」とみられてしまい、本人への不本意な評価とともに、労働の生産性の低下など社会的な影響も少なくありません。 SASは患者さんの生命に関わる病気であり、社会生活を送るうえでも予防や早期発見、治療が必要な病気です。

睡眠時無呼吸症候群の原因

SASの発症に最も深く関わっているのが肥満です。その他、SASは男性に多く、加齢によって発症リスクが高くなることがわかっています。病気のメカニズムから、あごが小さい人にも起こりやすい病気です。
健康な人であれば、息を吸うと横隔膜が収縮して胸腔がひろがり、胸腔のなかの圧力が低くなります。

以下の項目はSASのリスクと考えられているものです。当てはまるものがある場合は、注意が必要です。

  • 太っていてあごや首に脂肪がついている
  • アデノイドなどの病気により、扁桃が肥大している
  • 花粉症やアレルギー性鼻炎などの病気により、鼻が詰まりやすい
  • あごが小さい
  • 常的にアルコールを摂取して、そのまま寝ることがある

睡眠時無呼吸症候群診断の流れ

参考:令和2年度 官報・厚生労働省通知

睡眠時無呼吸症候群の治療

当院では、CPAP(シーパップ)療法にて、睡眠時無呼吸症候群の治療を行っています。

CPAPについて

CPAPとは、鼻に装着したマスクから空気を送りこむことによって、ある一定の圧力を気道にかける方法です。Continuous Positive Airway Pressureの頭文字をとってCPAP(シーパップ)と呼ばれ、いまや睡眠時無呼吸症候群(SAS)のもっとも重要な治療法のひとつとなっています。

無呼吸が改善する理由

睡眠時無呼吸症候群の95%を占めると言われている「閉塞型睡眠時無呼吸」は、舌の落ち込みや、のどや首回りの脂肪により空気の通り道である「気道」が塞がれることによって呼吸が弱くなったり、停止する病気です。 CPAPは、マスクから空気を送り込むことによって、塞がっている気道を広げ呼吸が出来るように改善をします。

睡眠時無呼吸症候群を治療せずに放置すると、合併症のリスクや死亡率への影響が報告されています!

睡眠時無呼吸症候群の人は、糖尿病や高血圧、虚血性心疾患、脳血管疾患などの合併症のリスクが増加すると言われています。
また、SASを治療しなければ将来的な生存率の悪化につながるという結果も出ています。
中等度~重度のSASを無治療のまま放置してしまうと、日中の眠気を引き起こすだけではなく生存率にも影響してしまう恐れがあるのです。
SASは睡眠時に症状が現れるため、自覚症状がない場合が多いですが、健康な生活を続けるためにも適切な治療が必要です。
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